京都左官協同組合青年部

次世代に残したい左官の技

 コストや納期、手入れ等の面から、一般住宅の壁面にはクロスを用いるのが一般的になっている。左官職人の仕事は少なくなってきた。厳しい時代である。

それでもこのすばらしき左官の技は、その作品とともに、確実に次世代に残していかなければならない。

こんな厳しい時代だからこそ、職人一人ひとりが手に手を取って力を合わせないといけないのではないだろうか。大切なのは多くの人に左官の良さを知ってもらうこと。

実際、古くから伝わる左官の良さを斬新に感じる人々も増えている。鏝が生み出す多彩な表現力をもっと伝えたい。手間と時間をかけるからこそ生まれる豊かさと温もりを感じてほしい。古き良き物をそのまま押し付けるのではなく、これからの人々にあった形式で提案することが私たちの役割ではないだろうか。

また、健康や環境面での利点も左官の大きな強みであることは言うまでもない。この強みを広く理解してもらうためには、私たち職人自身がもっと左官の特性を理解することから始めるべきである。

こう考えると、私たち左官職人が次世代に技術を残していくためには、左官の技はもとより、勉強しないといけないことが山ほどある。

青年部では、各種勉強会や研究会を企画し、確かな技術と知識を身につけるとともに、互いに切磋琢磨しながらも助け合い、結束を強め、左官業界全体を盛り上げていきたいと思っている。

2010年4月

京都左官協同組合青年部 

部長  田 中  昭 義

投稿者 sakan : 2010年04月01日 11:12